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4)LDとADHD(通常の学級での特別な配慮を要する児童生徒)
  a LD(学習障害Learning Disabilities)
直線上に配置

ア 障害の状態と行動上の特徴

 平成11年7月に文部省(当時)から出された「学習障害およびそれに類似する学習上の困難を有する児童生徒の指導方法に関する調査研究協力者会議」最終報告では、LDについて次のような定義がなされた。

 学習障害とは、基本的には、全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである。
 学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。

 LD(学習障害)とは、基本的には、知能検査等の結果から知的障害のような全般的な知的発達の遅れは見られないが、学業成績、行動観察、詳細なJL、理検査等により、学習上の基礎的能力である聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力を習得し、使用することについて、一つないし複数の著しい困難があると見られる状態を総称している。
 LDの子どもたちは、ADHD(注意欠陥/多動性障害)など学習障害と重複して現れる障害も含めて、特異な認知の問題、対人関係および集団とのかかわりの問題、協調運動・不器用さの問題を伴うことが多いため、失敗経験を積むことで自己イメージが低下し、二次的に情緒障害に陥ってしまう場合がある。

イ 支援上の配慮事項

 LDの子どもたちの指導については、通常の学級で配慮しながら指導することが原則となる。情緒的な面での二次的障害がでてきた場合には、情緒障害特殊学級への通級による指導が考えられる。言語面に課題がある場合には、言語障害通級指導教室に通級することもできる。

支援上の配慮点としては、以下の項目が考えられる。
(ア) 子どもの認知の特性を理解し、特性に応じて教材、教具、授業内容、方法
    などを工夫する。
(イ) 子ども自身が成功感を体験し、自己イメージを上げていくために、本人のよ
    くできる部分を認め、褒める。
(ウ) いじめや不登校の予防的措置として、日頃から互いを尊重し合える人間関
    係をつくると共に、本人に対してはソーシャルスキルトレーニング等を行う。
(エ) 最初からあまり大きな要求をせず、少し努力すればできるところに要求水準
    を置き、できたらほめるようにする。
(オ) 言葉で指示したり注意したりするときは、その場で、簡潔な言葉を使うように
    する。
(カ) あれもこれも指導するのではなく、当面必要でその子のできそうな目標を選ん
    で指導していくようにする。
(キ) 「これはだめ、あれはだめ」ではなく、「これはいい、ここまでならいい」というよ
    うに、禁止・制止事項を少なくしていく。