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第8話 春の訪れを告げるヤマアカガエル
3月下旬になると、総合教育センターの南隣にある湿地のビオトープ(「片丘の自然」第1話で紹介)が一気に賑やかになります。冬眠から醒めたヤマアカガエルの雄が水辺に集まり、盛んに鳴き合って、雌が来るのを待ち受けているのです。コガマの枯れた茎が林立する池に、生物の息吹が蘇ります。
ちょうど新年度が始まる頃、このカエルの産卵期を迎えます。ところが、平成13年は、前年より1週間ほど早く産卵が始まりました。春先の季節の進み具合を、ヤマアカガエルが教えてくれます。
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↓(白矢印)のところで背側線が曲がっている点で、ニホンアカガエルと区別できる。
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9月下旬、産卵が行われた湿地から1q以上離れた森の中で、再びヤマアカガエルに会いました。ゆっくり近づくと、身を伏せて動かなくなりました。林床に溶け込んで生きる、森のカエルの姿です。
産卵を終えたカエルは、いったん春眠してから、森の中で昆虫やミミズなどを食べて暮らしています。
ヤマアカガエルが生きていくためには、安定した浅い水溜りと、それをとりまく豊かな森が不可欠なのです。
(専門主事 岩崎 靖 2002.2)
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【バックナンバー】
第7話 ツマグロヒョウモンがやってきた
第6話 ヒルガオの変わりもの
第5話 タンポポは語る
第4話 センターの隣人・あるムシの話
第3話 水辺づくりとメダカ復活作戦
第2話 カタオカザクラ
第1話 足下に咲く貴重な植物
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