センター近くに巣をつくるアカゲラ

センター周辺には、たくさんの野鳥がやってきます。5月(H19)には、センター近くのコナラの木にアカゲラが巣を作っているのが観察されました。
アカゲラは、一般に「キツツキ」と呼ばれる鳥の仲間です。「タララララララララ…」という音(ドラミングと呼ばれています)が、森の中から聞こえることがあります。それは、アカゲラなどのキツツキの仲間が樹木をつついている音です。
センター周辺でも、何度かドラミングが聞こえたので、ちょっとわくわくしていたら、本当にセンターの目と鼻の先くらいのところに巣を作ってくれました。
写真に写っているアカゲラは、後頭部の首の当たりに赤い模様がありませんので、メスのようです。
アカゲラのオス・メスの区別は、後頭部の首の当たりの赤い模様で区別するのが一般的です。オスには赤い模様がありますが、メスにはありません。
少し離れた場所にとまってから、あたりを警戒しながら巣に近寄って、巣の中に入っていきました。
動画もありますので、ご覧ください(WMV形式)。
巣を放棄したアカゲラ
ところが、観察した日の翌日、アカゲラは、この巣を放棄してしまいました。
調べてみると、アカゲラは営巣するための穴をいくつか用意して、その中で一番気に入った穴を巣に使うそうです。お気に入りの巣を決める段階で、何人もの人間が近づいてきたので、他の巣を使うことにしたのでしょう。もし、ヒナがかえった後でしたら、こんなに簡単に巣を捨ててしまうことはありませんので、近づいて観察する時期を誤ったともいえそうです。6月まで近づくのを待ったら、巣立つヒナを観察することができたかもしれません。
野鳥観察は、時期を考えて、相手を刺激しないようにすることが大切です。相手の状況や気持ちを思いやることが大切なのは、人とのおつきあいと同じですね。
アカゲラについて調べてみると、木をつついても脳しんとうを起こさないわけや、木の中にいる甲虫の幼虫を食べるための長い舌とそれをしまう方法など、面白い特徴がたくさんわかってきます。よかったら調べてみてください。ちょっと調べてみることで、アカゲラという存在がぐっと身近なものに感じられるようになってきます。
(専門主事 田中孝志 中澤美三 2007.7)
