総合教育センターの望遠鏡

遠くからみたセンターは、レンガ色の落ち着いた建物に見えますが、屋上にひときわ銀色に輝く部分を見つけることができます。それは、4階の望遠鏡室のドームです。
望遠鏡室には、下の写真のような3本の望遠鏡がセットされています。小さい望遠鏡が5cmの屈折型望遠鏡、中間の大きさの望遠鏡が15cmの屈折型望遠鏡、一番大きな望遠鏡が50cmのシュミットカセグレン型望遠鏡です。

望遠鏡のレンズの口径
望遠鏡の大きさは、一般にレンズの口径で示します。先ほどの望遠鏡の大きさを示す5cm、15cm、50cmもレンズの口径を示しています。これは、望遠鏡にとって、鏡筒(筒)の長さや最大倍率よりもレンズの口径の方が大事だからです。
皆さんは、遠くにある星を大きく見るためには倍率が大事だと思いませんか?確かに小さいものをはっきり見るには、大きく拡大する(倍率を上げる)ことが必要です。しかし、倍率を上げていくと、画像はどんどん暗くなります。その現象は、皆さんも顕微鏡観察の時に経験しているかと思います。だから、倍率を上げていくには、それに見合った光の量が、どうしても必要になるのです。当然、集められる光の量は、望遠鏡のレンズの口径で決まってしまうので、物体を拡大して見るには大きなレンズが必要になります。
次のようにも考えられます。例えば、明るいときは小さな文字もしっかり読めるのに、薄暗くなってくると小さな文字は読みにくくなりますね。ということは、無理に倍率を上げて大きくしなくても、明るくはっきりした像だったら、小さなものもはっきり見ることができるということです。このように、遠くの小さな星や星雲・星団をはっきり見るには、倍率よりもどれだけ多くの光を集められるかが大事になってくるのです。つまり、倍率を上げるよりも、大きなレンズでたくさん光を集めることが、大事になってくるのです。もし、自分で望遠鏡を買うときには、このページを参考にして考えてみてください。
下の写真は、センターの望遠鏡を利用して撮影したものの一部です。センターに設置してある望遠鏡を使うと、このような映像を見ることができます。
写真1:土星

写真1は、青天の中にある土星をセンターの望遠鏡でとらえたものです。青い空の中にも、星が見えているのですね。
写真2:土星

写真2も土星の写真ですが、こちらは夜空に光る土星です。土星の輪や、土星本体にある縞模様まで、見てとることができます。
写真3:金星

写真3は、金星の写真です。満ち欠けしていることがはっきりとわかります。
このほかにも、月のクレーターや、星雲なども見ることができます。機会がありましたら、ぜひセンターの望遠鏡で星空を見てください。
(専門主事 中澤美三 2007.6)
